お蚕さんの話し

今の時期、赤黒い実をつけるのが、桑の実。

英名はマルベリー(Mulberry)、黒くってトゲトゲした外見に似つかわしくない可愛い名前です。

昔は養蚕が盛んだったので、よく畑で見かけたようですが、今は殆ど見かけませんね。

東京ではガーデニングとして見かけることもありますが、ブラックベリーを育てるかたの方が多いのではないでしょうか。

日本の純国産絹の自給率は5%未満、お蚕さんの餌の桑もなくなるはずです。

銀座の呉服屋さんで「希少繭をご存じですか?」と尋ねられました。

『プラチナボーイ』という絹糸で、オスの蚕が作った繭だけをよって作るそうです。


オスの繭は昔から上質とされていたそうで、細く、長く、艶もよくそれでいて丈夫。

なんでも、卵を産まない分、オスは繭に力を入れられるらしいですよ。

「そんな『プラチナボーイ』で織った白反物をお好きな色に染めてお仕立ていたします。」

腰の低い番頭さんに勧められたけれど、無理。無理。無理。

いったいいくらするのだろう。

考えるだけでも恐ろしい。

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